PUNPEE "Seasons Greetings'18" @新木場Studio Coast

以下全て敬称略。

 

先日、PUNPEEのライブを観に行った。以前ライムスターのツアーゲストや、5lackのDJとして拝見したことがあるのだが、ちゃんと観るのは初めてな気がする。

開演の30分前ほどに会場入りをすると、エントランス付近にはMODERN TIMESの歌詞カードに載せられていたイラストが見えて、思わず興奮した。子どもの頃にディズニーランドを訪れた際に感じたワクワク感、それに近い感覚をこの歳でも味わえることに感謝したい。(P様ありがとう)

以下、セットリスト。(下記サイトより引用)

natalie.mu

01. Intro
02. Lovely Man
03. Happy Meal
04. 夜を使いはたして
05. 人間発電所
06. 宇宙に行く
07. P.U.N.P. (Communication)
08. Stray Bullets
09. かみさま
10. サマーシンフォニーver.2
11. Scenario(Film)
12. Interval
13. Pride
14. The Test / Flava In Ya Ear Remix
15. ECDのロンリーガール
16. タイムマシーンにのって
17. Bitch Planet
18. FREEZE!!!
19. 夢のつづき
20. Bad Habit
21. ミルフィーユフィクション Remix
22. お隣さんより凡人
23. Renaissance
24. Oldies
<アンコール>
25. さよならインターネット
26. 終わらない歌 Remix
27. TRAIN-TRAIN Remix
28. 水星 Roller Skate Disco Remix
29. お嫁においで 2015
30. Hero

 

かなりデカいスクリーンにOP映像が流れ始め、ちょい役で出演したライムスやMETEOR、BIMやkZmを目にするなり「まさか!?ゲスト予告的な!?」と勝手に勘ぐってしまった。内容としては「ライブは今日じゃない、というPをど真ん中が半ば無理やり会場に連れていくも、どうやら本当にライブは今日ではないらしい雰囲気、だがステージへ向かうと…」というありそうな展開であるものの、何食わぬ感じで登場してきたPとど真ん中がニクいほど粋に見えてクールだと感じた。

ライブ本編も大変楽しませていただき、チケ代5000円が安く感じられるほどの満足感があった。ゲスト陣の顔ぶれにも驚かされた。PSGやられると問答無用でアガるわけで、ISSUGIのかっこよさにも痺れた。一年くらい前は、ISSUGIと仙人掌の声の聞き分けがつかなかったほどふざけたヘッズだった私だが、今となっては心底ISSUGIの風格とリリシズムに敬服するばかりだ。7inc treeを見てトラックメイクを学ばせていただいております。RAU DEFに関しては個人的に大好きな「FREEZE!!!」をやってくれて本当に嬉しかった。ステージでのRAUはやや緊張しているようにも見えたが、彼の奔放さを垣間見ることができてファンとしては大変に良かった。ここまではアルバムの客演陣なので、想定内といえばそれまでなのだが、驚いたのがそのほかのゲスト。曽我部恵一の登場は、個人的に昨年の「DANCE TO YOU」からサニーデイにハマっていることと、最近話題になってる「the CITY」全曲リミックスに甚く感心させられていたこともあり、嬉しいサプライズとなった。サマーシンフォニーも大好き。さらにまさかのkoedawgの登場。まさか「ミルフィーユフィクション」をここで聞けるとは。BoAの原曲まで聴きこんでいた私にとっては至高のサプライズだった。tofubeatsの登場はズルい。当代きっての2大スターの共演はかなりレアなのではないだろうか。最高。

 

といったような冗長な思い出し話はともかく、ライブ終盤でPがとつとつと語っていたことが今も耳に残っている。彼自身のリリックにもあるように、高校時代はMDを自作しては友達に配っていたというPは、今の制作におけるスタンスは高校時代となんら変わりがないのだという。それは友達に「おっ」と言わせる仕掛けを作るために、自分なりに工夫やアイデアを作品に詰め込む、といったこと。(こんなニュアンスだった気が)

それを聞いて私は思わず膝を打った。こんなにも巨大な会場でのライブを観ているのにも関わらず、とある日に「Movie on Sunday」のコメンタリーを静かに聴いている感覚と、どこかしらで絶えずリンクしている感覚はなんなのだろうと。そしてそれは、PUNPEEの持つ不変のスタンスが全てを繋いでいるのだと。人を楽しませることについての妥協が一切ない強固な情熱が、板橋区の一部屋でグツグツと醸成され、それが醸し出すなんとも言えぬワクワク感。それこそがPUNPEEだ。

 

またPのライブ行きたいなと思いました。

全幅の信頼と、感謝をここに。